住職からご挨拶
成田山不動寺のホームページへお越しいただきありがとうございます。
本来、我々自身の中には仏さまがおられます。しかし、つい我々はそのことを忘れてしまいます。自身の仏に気づく場所として、当寺がみなさまのお役に立ちましたらこんなに嬉しいことはありません。おまいりに来てくださるみなさまが新しい気づきや救いを得られますように祈りながら、日々、本尊さまへのお勤めをしております。みなさまも、どうぞ本尊さまにおまいりください。
成田山不動寺 住職 紙上義全
沿革
昭和39年(1964年)12月10日、福岡県遠賀郡岡垣町の有志が結成した「筑紫不動会」が、当寺に千葉県成田市の大本山成田山新勝寺より不動明王の御分躰(ごぶんたい)を勧請いたしました。御分躰の奉迎に際しては、九州各県および中国・四国地方から多くの信者が参列し、稚児700人を含む約2,800人の大行列が古式ゆかしくおこなわれました。
その後、「筑紫不動会」は宗教法人格を取得し、現在の成田山不動寺として発展を続けております。

本尊不動明王
当寺の本尊さまである不動明王は、千葉県成田市にある大本山成田山新勝寺からおむかえした御分躰(ごぶんたい)です。成田山新勝寺の不動明王像は、真言宗の開祖、弘法大師空海が自ら一刀三礼(ひと彫りごとに三度礼拝する)の祈りをこめて敬刻開眼されました。
不動明王は、真言密教の最高仏とされる大日如来の化身とされています。人々を救済するために忿怒のお顔を示され、迷いを断つ剣を右手に、煩悩をしばって封じる羂索(けんさく)を左手に持ち、煩悩を焼き尽くす火焔を背負っています。お座りになっている大きな岩は、堅固な心を表しています。

弘法大師と真言宗
真言宗は、弘法大師・空海によって平安時代初期に開かれました。インドから中国を経て伝えられた密教の深遠な教えを受け継ぎ、言葉(真言)と祈り、修行によってこの世に仏の智慧と慈悲をあらわし、人々を苦しみから救うことを目指しています。弘法大師は、幼い頃より優れた才能を発揮し、求道の心をもってさまざまな学問を修められました。遣唐使として中国に渡り、長安の青龍寺で密教の奥義を授かって日本に伝えられたのち、高野山を開創し、真言密教の拠点とされました。今も弘法大師は高野山奥之院にて「入定(にゅうじょう)」され、生きたまま永遠の祈りを捧げておられると信じられています。

宗派
当寺の本山は御寺 泉涌寺(みてら せんにゅうじ:京都市東山区泉涌寺山内町)。泉涌寺は、鎌倉時代に月輪大師俊芿律師(がちりんだいししゅんじょうりつし)によって開創された寺院で、律(北京律)を中心とした天台、真言宗、禅宗、浄土の「四宗兼学」の道場として栄えました。
寺域内には鎌倉時代の四条天皇をはじめとする歴代天皇の陵墓があり、「御寺」として尊ばれており、現在まで天皇家の菩提寺として崇敬されています。
※四宗兼学とは、複数の仏教宗派の教えを幅広く取り入れることで、仏教の理解を深める学びの場を意味します。

四季の情景
春は参道・境内に約400本の桜が咲き誇り、多くの花見客で賑わいます。初夏のアジサイも名物です。

雄大な景色
本堂の回廊や座禅堂、駐車場から美しい三里松原と玄界灘を一望でき、訪れる人の心を和ませます。

寿老人
豊前の国開運七福神の第一番札所です。長寿と健康を授けるとされる寿老人がまつられています。

句碑
俳誌「青嶺(あおね)」主宰の岸原清行氏と、自由律俳句の俳人・種田山頭火の句碑があります。
境内案内
2万5千坪(約82,500㎡)を超える境内地があります。土地は、岡垣町の地元の皆さまのご厚意によって無償で提供されました。標高およそ200メートルの境内から眺める四季折々の風景は訪れる人々の心身を清め、信仰の霊場としてはもちろん、西日本有数の景勝地としても広く知られております。
西に湯川山、南には西館山や柿山などの山々が連なり、東から北にかけては遠賀郡や北九州市、三里松原や響灘を一望できます。遠くには白島や山口県までも見渡せる、風光明媚な地であります。おまいりの際には、どうぞ景色も共にお楽しみください。
境内図

参拝者用駐車場
参拝者のための駐車場です。区画内に停めていただき、ほかの方のご利用にもご配慮ください。

バリアフリー駐車場
車椅子をご利用の方などはこちらをお使いください。階段を使わずに本堂におまいりできます。

車両祈願所
車のご祈願を受けられる方はこちらに停めてください。車両祈願以外の方は駐車も進入も禁止です。

参拝者用トイレ
参拝の方にお使いいただけます。開堂時間内にご利用できます。清潔なご利用にご協力お願いします。

おみくじ結び所
お持ち帰りにならないおみくじはこちらに結んでください。境内の木に結ぶことはご遠慮ください。

稲荷堂
階段を130段ほど上った先にあります。階段の上り下りが困難な方には本堂内に遥拝所があります。
堂内図

内陣(ないじん)
祈願・護摩・供養をお申し込みの方にあがっていただけます。貸し出し用の念珠、経本もございます。

外陣(げじん)
開堂時間内は自由にお入りいただき、ご参拝ください。ペットとご一緒に入っていただけます。

報恩堂(ほうおんどう)
お骨のみをお預かりする納骨堂です。開堂時間内であればいつでもおまいりいただけます。

座禅堂(ざぜんどう)
拝観料は300円です。祈願・護摩・供養をお申し込みの方は無料でお上がりいただけます。

稲荷堂遥拝所(いなりどうようはいしょ)
稲荷堂に直接おまいりできない方のために、堂内から稲荷堂を遥拝できる場所を設けています。

線香立て
線香・種火・線香立ては扉の外にあります。立ててお供えいただくか、奥に寝かせてお供えください。
