今日はとても悲しい出来事がありました。
先日のお知らせで少しお話していたのですが、
当山の看板犬兼営業部長のまるこさんが、今朝息を引き取りました(涙)。
1年以上前からクッシング症候群と診断されて投薬治療を続けておりましたが、
先週末から食事を摂る事が出来なくなり、液状のフードをシリンダで与えていました。
下痢と嘔吐を繰り返し、随分体力が落ちて、
ここ2,3日は歩くのもヨロヨロでした。
食べる事が大好きなまるこさんがご飯を食べる事が出来ない姿を見るのも、
苦しそうな姿を見るのも、とてもつらかったのですが、
それでも1日でも長く生きて、一緒にいて欲しいと願っておりました。
(我々の我が儘な願いかもしれませんが)
まるこさんは6年前の1月15日、とても寒く雪の降るどんと焼きの日に、当山の水子地蔵に
捨てられていたのを寺内の者が見つけ保護しました。
その後、飼い主が現れなかったので、そのままお寺で飼う事になりました。
来た時からとてもお利口で、無駄吠えもせず、勝手に外に行ったりせず、
誰かをかんだりする事も1度もありませんでした。
たまに堂内で粗相をしてしまったり、食いしん坊なところはありましたがw
住職と毎日出勤してお寺のパトロールをしたり、
参拝者の皆様にご挨拶したりで、信者様にもとても可愛がって頂きました。
(まるこさん目当てで来られる信者さんもたくさんおられました)
まるこさんは本当に最後までお利口さんで、息を引き取る寸前まで、
きっと苦しいにも関わらず、鳴く事も暴れる事もしませんでした。
朝の3時過ぎなのでいつもは寝ている時間なのですが、
虫の知らせか、早く起きてきた住職の奥さんの姿を見て、
部屋を汚さないよう自分でシートの上に移動して、
家族に身守られながら最期を迎えました。
私も職業柄亡くなった方を見送る事はございます。しかし、息を引き取る時にそばにいる事は家族以外先ずありません。
その大切な家族の最期を、安らかに成仏できるように読経で見送れた事は、
お坊さんになって本当に良かったと思いました。
大切な家族に替わりはいません。
大切な人の代わりはいません。
過ごした日々と時間が戻ってくる事はありません。
いつかは必ず皆死んでしまいます。
当たり前の事ですが忘れていないでしょうか?
当たり前のようにある今をどうぞ大切になさって下さい。
明日の事は誰にも分かりません。
昨日の事は取り返しがつきません。
今日の今この瞬間を大切に、感謝してお過ごし下さい。
今まで本当に多くの皆様に可愛がって頂きました事を、
まるこさんにかわって厚く御礼申し上げます。
誠にありがとうございました。
皆様とご家族様が幸せな毎日を過ごせますよう心より御祈念申し上げます。